怠惰のまさか度

どれだけ怠惰性を貫けるか、みたいなアレです。

意識他界系高校生になりたい(なりたくはない)

突然だが、僕はメンタルズタボロ系男子高校生である。というか生まれて此の方正常なメンタル(何をもって正常とするかは不明だが)というものを持っていない。よって、正気を保つのは特殊な方法を取っていた。

その方法とは、周りを見下す事だった。かなり性格の悪いやり方だが、仕方ない。こうでもしないと気が狂うか引き篭もるかの二択を迫られるのだ。更に性格の悪い事を言うと、僕はIQが高いらしい。小学三年のときの値は128。IQの平均値は100になるよう設計されていて、その値が30離れると会話が成り立たなくなるそうだ。つまり、僕は平均よりIQが2低い人とはまともな会話ができない。

こういう事情もあってか、僕は変人だと見做されていた。いや、変人なんて生易しいものではなく、小中九年間はキ〇ガイと呼ばれていた。やれやれ。他人にこんなあだ名をつけるとは、やはりIQが低い。

このように、他人を馬鹿にし、見下さなければならない人間になってしまったのは周囲からの影響を多分に含んでいるのだ。許して欲しい。

 

さて、僕は受験戦争を乗り越え、高校生となった。地域有数の自称進学校である我が校に入学する生徒はさぞキ〇ガイばかりだろうと胸を弾ませていた僕であったが、アテが外れる。

流石は自称進学校、真面目なガリ勉しかいないのである。様々な学力の人間が混在する中学校では勉強ができるキ〇ガイとできないキ〇ガイがいた。しかし、ここにはできないキ〇ガイはいない。そして不幸なことにも、我が校にもごく少数存在するキ〇ガイは皆他のクラスに流れ、我がクラスには真面目な真四角人間しかいないのだ。無論、キ〇ガイの僕に居場所などない。僕は強いストレスと不安感で不眠になってしまった。

それだけならまだ良かった。しかし、ここは自称進学校である。授業進行がとてつもなく速い。不眠に悩む人間の集中力でついていけるものではない。よって成績は目も当てられないものになる。

先程述べた通り、僕は周囲を見下して正気を保つ人間である。それが自称進学校において落ちこぼれ、人を見下せなくなったらどうなるか。言うまでもないだろう。

僕は暗黒の時代を歩むことになった。現実逃避に縋り、負け犬になって吠え、理想像を捨てた。(脱法ハーブはやらなかったが)前を向く余裕が無かった僕は登校すらままならなくなり、成績は…これも言うまでもない。

こんな状態で高校生活最初の夏休みに突入する。僕は宿題に追われることを放棄し、メンタルの回復に専念した。

結論から言うと、僕は回復した。完全な状態ではないが、悪くはない。

 

だが、宿題と、周囲との成績の差は地層の如く積み上がり、僕の上にのしかかっている。正直言えば辛い。かなり辛い。

本当の事を言うと目を背けたい。現実逃避に縋る生活に戻りたい。だけど、今は戦わなければならない。やめるわけにはいかない。この事態の収束には茨の道を歩まねばならないだろうが、負けるわけにはいかないのだ。

 

前置きが長くなった。(1000字以上ある)過去を振り返ると長くなるのは僕の悪い癖だ。これだけの地層を処理するためには生半可な事ではいけないだろう。また、僕は思考がマイナス方向に向かう癖がある。これから鬱気味の塞ぎ込み高校生にならないために、意識他界系高校生にジョブチェンジしてしまおうと思う。意識を高く持てば地層の処理も捗るだろうし、忙しければ無駄な思考にリソースを割けなくなる。(ホリエモンもそんな感じの事を言ってた気がする。)

これより、意識他界系高校生化作戦を開始するわけだが、無計画にやっても意味がない。一応の計画は立ててある。

【作戦要綱】

①一日一冊の読書

②午後8時30分から10時を地層処理の時間と定め、それ以外の事を一切行わない

③一日1kmのジョギング(雨天時は筋トレ)

④8時間睡眠

 

以上だ。「全然意識高くないじゃないか!」とお怒りの方もいるかも知れない。だが、こういった計画は少しずつ進めていかなければならない。これは作戦のフェイズ1に過ぎないのだ。(なお、フェイズ2の用意はしていない模様)

しかし、これだけでも中々厳しい。平日の24時間で考えると、学校にいる10.5時間、風呂や食事等で1時間、①で2時間、②で1.5時間、②以外の勉強で2時間、③で0.5時間、④で8時間。合計25.5時間。どれかを同時並行しなければならない計算だ。これだけ忙しければ無駄な思考も入る隙があるまい。意識他界系になって、戦ってやる。メンヘラを更に拗らせる暇もなく、現在僕を見下す立場にある連中の心臓にナイフを突き刺してやる(無論比喩表現だ)。僕が最後に生き残ってやる。そう決めたので、ここに宣言しておく。

僕は落ちこぼれだ。だが、ただ落ちこぼれて居られるほどプライドは低くない。やってやる。今に奴らの屍を踏みつけ、見下してやる。意識他界系となって、奴らを、いや、学校社会を嘲笑ってやる。

やるのだ。やらねばやられるのだ。

以上です。

 

2017/09/30                             山中馬之助